そこに吹く風。
夕刻の弊社モデルハウス 『OMソーラー・湯川の家。』
何の変哲もない真南・正面の建物の姿と植栽でありますが、よーく見ると南のシンボルツリー、
イロハモミジの枝葉が西方面に傾く・・・。 もちろん無風・・・。
なーんだか葉っぱと枝が西へ傾く・・・。
それもそのはず、ここ鳥取の地は、 気象庁・アメダス風配図からも明らかなように、1年を通じて
東南東の風が風速・頻度ともに大なのであります。
ですので、風通しの良い場所に植えてある植栽の枝や葉っぱをみますと、そこに吹く風が
よくわかるというもの。 もちろん家を設計する場合はこの風を強く意識し、うまく利用したい
(東から採風し、西へ排風) のですが、植栽の葉っぱまではコントロール出来ず・・・。
なるほどイロハモミジもこの場所に順応し、たてもの周辺環境の一員として、この地にすっくと
そして懸命に立っている訳でありまして・・・。
更地にポツンと立っている樹木などにも、ちょいと注意を払って観察してやりますと、方角は
もちろんのこと、 『 ♪こっちの風がつーよいよ・・・。』 などと、教えてくれているよう・・・。
こーんな感じで、昔からそこにある木や、何の変哲もない草花でもじつは 『こうするといいよ。』
などと ちゃーんとアプローチしてくれているのであります。
Profile
山内智晃
YAMAUCHITomoaki
代表取締役