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Dangerous。

Category / ブログ
2022 11.22 update

地域材をどしどし使用するのは 健全な地域森林の保全整備促進に寄与し、コスト・環境面からも大変良いことでありまして「地域材で住宅を」のスローガンは誠に結構なことであるのは間違いないところであります。しかしながら造り上げるものが住宅である以上、柱や梁など その使用する木材に於いては盤石の品質が確保・担保されておらねばならず、このチェックを疎かにする、或いはノーチェックで出荷者任せにすると 大きな痛手を負うこともありますので注意が必要です。特に「木材の乾燥」というテーマは重要でありまして 木材(製材後も)は材料の端部からの水分蒸発量が非常に多く、水分蒸発(水分移動)に伴い 必ず収縮するという特性があります。このとき木材の端部(端っこ)では「干割れ」「割裂」「貫通割れ」など 構造木材として致命的とも言える欠陥を孕んだ状態での製品も出現してきますので要注意です。なぜなら木材(梁など)の端部は構造上重要な 金物(ボルトなど)で強固に緊結される必要がある部位であり、この部分があらかじめ割れている、などの状態であると 構造担保上、非常に危険な状態であることは明らかなのであります。

設計・施工者として木材含水率のチェック、木材端部の状態や「割れ」などの確認は必須であるとともに 出荷者の品質意識・モラルの向上を強く求めるところであります。

ボルト接合部の材割れ

地元杉の無垢材。     まさにボルト緊結部分が「割裂」。 速やかに代替え品と交換。

 

ボルト接合付近のほぼ貫通割れ

地元杉の無垢材。     接合ボルト付近がほぼ「貫通割れ」。 上棟を延期し 交換後に上棟。

 

 

 

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