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ARCHIVE 2020年9月

モデュロール。

Category / 出張
2020 09.04 update

ユニテ・ダビタシオン

ユニテ・ダビタシオン

 

よくある公団住宅ではありません。よくよく凝視してみますと 窓の側面や軒天部などにカラフルな色が散りばめられ この建物が ただもので無いことが徐々に理解できてきます。そう、コルビジェ設計によるユニテ・ダビタシオン。2年くらい前に訪れたフィルミニ(フランス)での視察の様子なのであります。近くのラ・トゥーレット修道院・サンピエール教会・競技場 など数々のコルビジェ探訪の一環での立ち寄り先。

有名な「モデュロール」超有名なコルビジェの設計基準「モデュロール」 挙げた手の先は 高さ216センチ

 

 

このユニテ・ダビタシオンの内部もじっくりと探索するのですが、コルビジェの設計では建物の高さ寸法などはもちろんのこと、内部の設えの細部に至るまで 全てのディティールは 写真の「モデュロール」のSIZEが基準となっています。この「モデュロール」、人体から導き出される数字として近代建築のみならず現代においても脈絡と受け継がれておりまして 世界の住宅をはじめ公共建築など 人間にとっての居心地の良い設計寸法の黄金比指針として今でも利用され続けています。現在よく言うところの「人間工学に基づいて・・」と言えばそれまでですが 今から70年も前に 人間のSIZE・五感に忠実な寸法・規格などを研究し、様々な住居や施設に体系として表現・発表したこの「モデュロール」。まさに建築的偉業といっても過言では無いでしょう。建物内部の 設え・寸法などは圧巻で、人が着座した時の視線から紐解いた開口部設計寸法・枠設計寸法、肘・膝の位置から割り出したデスク・椅子の高さや角度・収納棚の高さ、食事の姿勢・寛ぐ姿勢などから導き出される照明位置の高さ・照射範囲など 枚挙にいとまがありません。また時間が許せば 内部居住区の寸法構成の数々をご紹介できればと思います。

モデュロール 解説モデュロール 現地解説員。

 

 

 

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