玄関の建具。
最近、よく木製の玄関建具をつくります。
これも鳥取県産の杉で・・・といきたいところではありますが、それは内部の建具に譲るとして、
耐久性や経年経過、見栄えなどを考慮し、 『ピ―ラー』 という材料でこしらえています。
『ピ―ラー』 とは、米松の親分といいますか、米松の柾目部分のみで形成された稀少な部分の材。
なかなか高価な材ではありますが、綺麗な柾目の配列や、経年の深みには定評があり、寸法の安定性
なども相まって外部建具や門材料などに古くから多用されてきた建築化粧木材料。
ずっと以前は、ファーストグロスという松原生林からの抽出ピ―ラーが出回っておりましたが(やや黄色
がかった色味が特徴でした)、あまりに希少性に富み高価であることと、米・加政府の森林保護政策等の
影響もあり、現在の流通ピ―ラーはほとんどがセカンドグロス(人工植森林)以降のもの(ややピンク系、
あくまで木の色の事ですよ) となっているようです。
往年のファーストグロス・ピ―ラーには及ばないにしても 経年といい、質感といい、なかなか木の家との
マッチングは良いようです。
外部戸袋の例。 弊社モデルハウスにも採用。
現在工事中の現場・玄関ドア。
アルミサッシメーカーさんもいろいろと玄関戸は取り揃えていらっしゃるのですが・・・。
すいませんが やっぱり、木製戸がいいのです。
Profile
山内智晃
YAMAUCHITomoaki
代表取締役