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快晴のもと『上棟』。 そして県産材!

Category / 木のこと
2007 09.11 update

八頭郡 八頭町にて  『OMソーラー縁側のある家』  秋の快晴のもと

上棟をおこないました。

祝!上棟。

9月に入ったとはいえ まだまだ残暑厳しい日が続いておりますが、この日は

抜けるような青空のもと、涼しい風も適度にあって 絶好の上棟日和となりました。

お施主様の H様 も抜群の天候に恵まれての上棟とあって、一安心されたことと思います。

上棟作業も順調に進み、午前中には 2F 構造まで完了!

頑張れ!

仕事は順調に捗っていきますが、このお宅の構造部材も例によって ぜーんぶ鳥取県産材。

土台 と 柱は 県産「桧」 を使用!

その他 梁、桁、胴差 などの構造はすべて 県産「杉」 を使用しています!

もちろん、弊社ルーティングに則り その木の性(しょう)、目合い、木材含水率 などは

事前にすべて チェック済み!   満を持してこの日を迎えております

「杉」、「桧」 もとっても嬉しそうで、みんな活き活きとして見えますね。

 
  

さて、先日 『木材産業づくり講演会』 なるものに参加し、受講してまいりましたが、

あらためて 地元・鳥取 が直面する木材業界の問題と、県産材を使って家をつくっていくことの

大切さを再認識しました。

ふむふむ。

私達の地元、鳥取。 実は すごく豊富な森林資源が あるんです。

この豊かな資源をもっと有効に活用し、守っていく事の必要性に今、とっても迫られているんです。

地球環境の見地からみると  たとえば CO2。!

住宅建築構造材として使われる 「杉」 や 「桧」 などは樹齢50~60年生ぐらいになると、大気中のCO2

吸収量が 若い木 に比べて極端に下がるんですね。 

ですから、 「ご苦労様でした」 の気持ちを込めて ちゃんと 住宅の構造部材などにつかってあげます。

そのかわりに、成長著しい若い木をしっかりと 植えていくことが重要!

伐採された古い木材の ピンチヒッター として どんどん CO2 を吸収してくれます。

このサイクルをバランスよく保っていくことが大事なんです。

でも、若い木 が順調に育っていく条件として きちんとした 『山の手入れ』 が要求されるのですが、

その肝心な 『山守り』 の担い手が著しく減少してしまったことが現在の由々しき事態を生んでしま

っているのです。

広大な森林資源のうち、ちゃんと人の手が入っている山は ごく一部で、大半は手付かずの状態で

ただ 「生えっぱなし」 が現状。  

適当な間伐や枝打ちが行われず、山の地面に太陽の光が届かないので 下草も生息しません。 

下草の育たない山は保水力に乏しく、ひとたび大雨がふれば木々とともに流れだし、災害をもたらす

原因となるのです。

荒れた山が引き起こす問題はこれだけにとどまらず、川や海にもさまざまな影響を与えています。

では・・・、どうしてこうなったのか? どうやってこの現状を打開していくのでしょう?

やはり、これは私たちを含めたみんなの問題ではないでしょうか。

山が荒廃していくのは、山師や林業家や行政が悪いのではなく、これまで郷土の森林資源の活用・保全に

目を向けてこなかった、  『川下』:かわしも  に暮らす我々みんなの意識にあったのではないでしょうか。

『地元の木材で家をつくり、そしてその木材の供給に対しての正当な対価を 山へ返してあげる』 

そりゃそうですよね。 『山を世話する人々』も れっきとした正統な職業な訳ですから、ちゃんと必要な

報酬を得るべきです。 ところが、外国産材全盛の時代を迎え、この大事なシステムが崩壊し、結果的に

『山の担い手』 が著しく減少してしまったのです。

『鳥取県産材で家をつくろう!』 

山全体からしてみれば、ちっちゃな事かもしれませんが、少しづつでもこんなジミチな行動が、

健全な山の姿復活への一助となれば嬉しいですよね。 

 

 

今回上棟を迎えた H様邸。

お施主様の意思は、微力ながらも 間違いなく 鳥取の森林保全に寄与していますよ! パチパチパチ

やま。 やま。

小社、これからも  『地元の木を使った家づくり』 ずっと続けてまいります!

だって、ほんとに  良質な ・まじめな木』  私たちの近くに いっぱいあるんですから! 


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