Sさま邸サニタリー
平面計画・配置計画のなかで なんとなく雑多で 何かと薄暗い方角へと追いやられがちな水廻り・サニタリーですが 自然光を採り入れ 適切な収納群で囲まれますと スッキリと やや気分もUPな感じのサニタリーエリアとなるようです。脱衣所兼用のエリアとなることから Sさま邸ではご家族のタオルや衣類などをふんだんに収容できる ロッカーのような収納スペースが備えられました。収納されるものの通気性も考慮に入れ しきり建具はルーバー建具としています。目的への動線経路上に 必要なものがキチンと収納されることは ときに大きな納戸収納よりも有効に作用するものと思います。
足場が撤去された弊社倉庫棟。
徐々に、じょじょー・・に進んでいく、弊社倉庫棟リニュアル工事。毎日ミリ単位ですが進捗いたしまして ようやく外部意匠工事の手が離れた状況・・。着工から1年半の歳月を経て なんと、これからやっと内部木工事・内装工事に着手しようとするところ。人手不足・職人不足とは なんとも恐ろしいものであります。永らくよろず倉庫としてほぼ放置状態にあったこの倉庫棟も、さすがに年内には新たな役割を得られる模様。これからはややスピードを増して完成に向け進めたいと思う次第です。
開口部も全て入った。
弊社倉庫棟のリニュアル・工期未定。
なんと昨年の冬からスタートしている弊社倉庫棟の 意匠・リニュアル工事。決して大きくはない外観意匠の改修工事なのですが、着工からはや半年以上が経過してもご覧のようすでありまして、途中から一向に進む気配がありません。内部も造作工事が手付かずのまま、本日も閑古鳥。もういつからなのか 長大な時間のみが只々悠然と経過しております。各所現場の繁忙期を迎え 大工を含めた職人衆が圧倒的に手薄でありまして まさになかなか「手」が取れないのであります。この時期には内部も含めてほぼ完成の予定でいたのですが・・。こういった状況下でもって あらためて職人不足の問題を痛感するのですが、自前の工事でありますのでいたしかたなし。未完のまま また更に越年・・という可能性も否定できないどころか、かなり現実味を帯びて参りました。ご来社いただく方々から「いつ完成ですか?」とはよく頂くご質問ですが、「工期は未定」でございます。
業務繁忙の中ではありますが 少しお暇を頂きまして EU圏へ建築設計・研鑽の旅。空路フランクフルトから更に乗り継いで いざスペイン・フランスに跨るバスク地方とポルトガルへ。約1週間での詰め×2行脚でしたが、各地・各所での風を感じ、ならではの食を堪能し、五感をフルに稼働させての建築物探訪の旅でした。ニュース等では何かと騒々しいスペイン・カタルーニャ地方ですが、対してのバスク地方はなんとものどかで穏やか。気候もそうですが、街ゆく人も、車も、猫も、まさに平穏そのもの。一方のポルトガルでは リスボン、ポルトともに人々の熱気で溢れ、モンサントでは悠然とした巨石の群れが出迎えてくれました。旅中の食レポなど、挙げればきりがないのですが こと建築物の探訪においては十数件近くの巨匠建築家の名作に触れることができ、今回も大いなる衝撃と刺激を頂いたのでありました。書籍や写真集等からでは到底解り得ない各所の細かな納まりやディテールも随時にスケッチ&フォト、自身にとっても大変意義深く収穫の多い8日間・EU諸国の旅でありました。
ザハ・ハディド 設計・ ロペス デ エレディア・ワイナリー(スペイン:アーロ)
カラトラバ 設計・ イシオス・ワイナリー(スペイン:ラグアルディア)
アルヴァロ・シザ 設計・ 万博ポルトガル館(ポルトガル:リスボン)
アルヴァロ・シザ 設計・ ボア ノヴァ レストラン(ポルトガル:ポルト)
アルヴァロ・シザ 設計・ アヴェイロ大学図書館(ポルトガル:アヴェイロ)
生ハム・1人前 (フランス:バイヨンヌ)
寄棟型の勾配天井。
ロールスクリーンボックスが埋められた開口部の上端いっぱいからスタートするKさま邸のプライベートルームの天井。部屋の芯部へ向けて緩やかな勾配を持ちながらトップライトへ向け寄棟型に交わる天井のスタイルです。最低天井高さは2000㎜なのですが、天井の外周部エンドから開口部を経てそのまま外へ視線が繋がっていくため、思いのほか空間の圧迫を感じません。むしろ拡がりさえ感じる寛ぎのプライベート空間が完成。外部の軒裏はフラットな天井ですので、視線をそのまま外へ誘導し、外部の庭園との繋がり感構築に有効に作用しています。日常の喧騒からしばし離脱し、ゆっくりとした時間をお過ごしいただければと思います。
中庭を望む石張りの土間。
水を得た魚。
本日、吉日なれども久々の雨天。 雨降って・・の如く 地鎮祭には恵みの雨でしょうか。
OMソーラー Yさま邸 市内某所にてスタート致しますが、先ずは地盤の改良工事から。
Yさま、何卒宜しくお願い申し上げます。
山陰地方になかなか強烈な寒波が襲来致しまして、ご覧のようにJR鳥取駅付近も一面の積雪となってしまいました。30〜40㎝はあるでしょうか。近年では珍しくまとまった量の降雪でありまして現在進行形の各建築現場もまずは周囲の除雪が第一といった具合。 本日予定しておりましたNさま邸の上棟もしばらくのあいだ延期となってしまいました・・。天候の回復と現場周辺の除雪の進行具合を見計らって再度上棟スケジュールを組みたいと思います。ちなみに本日は通りでの立往生のクルマを2台、渾身の力で押し、救出したのであります。
9月の終わりの話になりますが、少しお暇を頂いてメキシコシティーまで建築設計・勉強の遠征に行って参りました。主たる目的は巨匠・ルイス・バラガンの設計・建築物の視察です。有名なサンクリストバル厩舎、ヒラルディ邸にはじまり、サテライトタワー、バラガンの自邸に至るまでたくさんのバラガン設計を堪能して参りました。色彩と光、空間構成、ディテール、などなど「正しく枠取られた風景の美学」からくる、まさにバラガンワールド・オンパレードな行程。設計思想のすべてを咀嚼することは到底不可能ですが、自身の錆びた脳と思考に大きな衝撃と刺激をいただくことが出来ました。なかなか訪れる機会のない中南米・メキシコということもあり、古都グアナファトでの散策や、テオティワカン遺跡への訪問も この旅で果たすことが出来ました。原因不明の腹痛との闘いの行程でもありましたが、ウエイトを2.5キロ程落としながらも、また再訪したいと思うMEXICOでありました。
夏場の運転にはかなりの勇気が必要なクルマ・FIAT500F。私の愛車です。もう少しで土に還りそうなところであったベース個体に 意を決してのフルレストア敢行から はや6年が経過。レストア実施後の歳月こそまだ6年ですが 実のところ生誕は1968年、今年で48歳を迎えるかなりの老体です。なのでなるべく労りながらの使用なのですが、動かして止まる事以外の装備はまるで皆無のクルマであり、近頃のハイテク満載のクルマと同じような感覚での操作・操縦・操舵はできず、びっくりする事が山ほどあります。レストア時に若干のパワーアップは施したものの ベースのエンジンパワーは驚愕の18ps。ですので上り坂は大変苦手です。最高速度は75〜85h/kmくらいは出るのですが、車内でのあまりの騒音と振動、そしてきちんと止まることを考えなくてはなりませんので一定の速度以上での走行は控えなくてはなりません。また、一度出掛けると無事に帰ってくることを念頭に置かねばならず、片道距離を25kmの範囲でとどめています。それ以上の走行となると立派な「遠出」の部類に属し、ある意味ドキドキのドライブとなります。
猛暑の夏が終わり 出動機会が増えるのかと思いますが、他のドライバーさまのご迷惑とならないよう努めたいと思う次第です。
当ブログにも何度か登場しております私の設計部屋ですが、限られた時間を有効に 且つ図面に集中して向かうため、敢えてこのような暗室の中での格闘となっております。もちろんお客様への各種の最終ご提案図面はCADにて清書化するのですが、最初のご提示プラン模索/検討の段階ではドラフターは使うものの、やはり手描き図面のほうがなにかとしっくりきますので、かたくなにこのような状況下での作業となっております。OMの恩恵を存分に得ることのできる快適な事務所棟とは違って、劣悪な環境で有名なこの部屋ですが 近年ついに待望のエアコンが完備されまして お陰さまでかつてブタ小屋と称された環境から 現在は脱している次第です。しかしながら今度は別の問題がありまして いつのまのにかシニアグラスという名の眼鏡のお世話にならなくては描けなくなってしまいました。呼び名はオシャレですがいってみればただの老眼鏡。でもこれまたお陰さまで 2種類のシャープペンの線種の太さ調整や定規の厚みによって起こる影に翻弄されるイライラも無くなり、すこぶる快適なDraw環境が整いました。ということで設計もどんどん捗らなくてはならないのですが、あぁでもない、こぅでもない、の悶々とした葛藤の連鎖は相変わらず・・。お待ち頂いておりますお客様、今しばらくのwaitingをお願い出来ましたら幸甚です。
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